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最後の一人までが全体である

作者: 坂手洋二(燐光群)無料で読める!社会問題学生運動大学

最後の一人までが全体である』の上演時間と人数

男:15人

女:10人

その他:

総人数:25人

上演時間:150分

あらすじ,概要

舞台は畳で作られたスペース。そこは時に四畳半に、またある時は二十畳へと姿を変える。その畳の置かれた空間で、1987年に行われていた学生運動と、2002年に起きている出来事が、交互に描き出される。その論争の中心にいたナカヤマは、彼を支持する学生たちに向けて「最後の一人までが全体である」という言葉を残す。

最後の一人までが全体であるを読んだ感想

過去と現在が交互に行き来する物語です。1987年は大学闘争に明け暮れる若者たちの物語。2002年では、その後に暮らす人たちの様子が語られます。その舞台を象徴するのが四畳半のスペースです。そこを中心として、物語は回っていきます。ただ、登場人物の名前がすべてカタカナであることもあって、少し読みづらさというのはありました。四畳半が登場する場所もコロコロ変わるので、少し物語を追うのも難しいです。  しかし、内容は面白いです。物語の中心である教官ナカヤマは懲戒処分になっているにも関わらず、15年も大学に居座っているという猛者です。そのナカヤマから語られる言葉というのは、現在の価値観からすると理解し難い部分もあります。ですが、その現状を何としても変えたいという泥臭いエネルギーを強く感じました。また、周囲の学生たちの行動も、青春という感じがして胸が熱くなります。  反対に2002年のパートではそのエネルギーは無くなっています。なんとか抗いながらも、社会に飲まれる人たちの姿には、少し寂しさも感じました。しかし、そんな時代でもナカヤマの存在は大きいです。決して褒められた人物とは言えませんが、こういう人間も社会には必要なのだと思いました。

坂手洋二さんのプロフィール

最後の一人までが全体であるの作者、坂手洋二さんの情報はまだありません。ぜひ情報をご提供いただけますと幸いです。

最後の一人までが全体である』の台本入手方法

この戯曲、坂手洋二最後の一人までが全体である』はwebサイト上で無料で公開されています。
下記のURLからぜひ一度ご確認ください。
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